AVERAGE関数
指定した範囲の平均値を求めるために使用するのがAVERAGE関数です。
AVERAGE(数値1,数値2,…)
引数の平均値を返します。引数には、数値、数値を含む名前、配列、セル参照を指定できます。
出典:Excle 「関数の挿入」
基本的には引数に指定された値の平均値を出す機能です。
引数には直接数値を入れてもよし、数値の入ったセルを指定してもよいです。
※「数値を含む名前」は数式(リボン)にある「名前の定義」で作成した名前を引数に指定できるという意味で中身はセル参照と同じです。
※「配列」は条件に合致する数値を平均するときに使用するのですが、現在は条件付き関数が用意されているため初心者の方はAVERAGEIF、AVERAGEIFSをご利用ください。
以下の4つの引数の指定方法をご紹介します。
例1 引数に数値を指定した場合

AVERAGE関数の引数に直接数値を入力することで平均値が算出されます。
ちょっと計算したいときに便利です。
例2 引数にセル参照(範囲指定)を指定した場合

セル参照を指定して平均値を算出します。
この利用方法が一番利用が多いと思います。
セル参照を利用する利点としては数式を変更しなくても数値1~5のセルの値を変更するだけで平均値を計算直してくれる点です。
例3 引数に「名前」を指定した場合

「名前の定義」でA2からE2の範囲に名前を付け、その名前をAVERAGE関数の引数に指定することで、A2からE2の数値の平均値が求められます。
「名前の定義」は同じセル範囲を参照することが多い場合に便利な機能です。
これにより名前の参照範囲を変更することで名前を使用している関数の参照範囲がすべて変更されるためメンテナンスが楽になるといった効果があります。
例4 引数に配列を指定した場合

※初心者の方は「配列」というものがあることだけ覚えてもらえれば大丈夫です。
配列を使うことで条件に合致した数値を使用して平均値を求めることができます。
上図の例では”東京”の従業員数の平均値を求めています。
※AVERAGEIF関数と同じです。
「配列」を①B2:B6のセル内容と②C2:C6のセル内容がそれぞれ以下のように値が発生しています。
- ①(”東京”、”埼玉”、“東京“、“埼玉”、”埼玉”)
- ②(15、9、8、8、10)
①で”東京”と一致するのは1つ目と3つ目になるので、②から同じ位置の同じ位置の数値である15と8の2つを使って平均を求めています。
配列を用いた数式を「配列数式」と呼びます。その「配列数式」には中かっこ{}で数式を囲うルールがあるので忘れないようにしてください。
ちなみに例4と同じことはAVERAGEIF関数やAVERAGEIFS関数を使うことで簡単にできるため、最近作成されたものでは配列数式は見かけなくなりました。
AVERAGEIF関数やAVERAGEIFS関数がなかった頃に作成されたExcelファイルには配列数式が残っている可能性があるということだけ覚えてもらえればよいかと思います。
AVERAGEIF関数、AVERAGEIFS関数については以下のページで解説していますので興味のある方は参考にしてみてください。

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