2つの表の違いを見つける方法
同じような2つの表の違いを見つけるのに目視で確認しているとどうしても見落としが発生します。そして果てしなく時間がかかります。
そんな時はExcelの機能を使って2つの表を比較して機械的に差分がわかるようにしましょう。
今回は2つの方法をご紹介します。
- 計算式を使って差分を見つける方法
- 条件付き書式を使って差があるときに背景色を変更する方法
この方法を覚えるだけで「見落としがなくなる」「時短できる」という効果が得られます。
以下の2つの表の違いを2つの方法を使って見つけていきます。

ちなみに4つのセルに違いがあります。
このページを最後まで見れば目を凝らさずにサクッと差分がわかるようになります。
是非、最後までお付き合いください。
計算式を使って差分を見つける方法
差分をチェックする用にM2からQ2に変更前後と同じヘッダーを用意します。

M3セルに以下の計算式を入力します。
=A3=G3
Excelでは比較演算子の比較結果は「TRUE」「FALSE」で返ってきます。
比較演算子は以下の表を参照ください。
比較演算子 | 内容 |
---|---|
= | 一致 |
<> | 不一致 |
> | より大きい |
< | より小さい |
>= | 以上 |
<= | 以下 |
この「A3=G3」ではA3セルとG3セルが一致すれば「TRUE」、一致しない場合は「FALSE」となります。

M3セルを差分表全体(M3からQ3セル)に貼り付けます。

大きな表の場合は「FALSE」を見逃す可能性があるので、表示形式で目立つようにします。
M3からQ14セルを選択してホーム(リボン)の「条件付き書式 > セルの強調表示ルール > 指定の値に等しい」を選択します。

「次の値に等しいセルを書式設定」に「FALSE」と入力します。

OKボタンを押すと以下のように強調されます。

またCOUNTIF関数を使って、FALSEが存在するか確認します。
=COUNTIF(M3:Q14,FALSE)

結果は以下となります。この数字が0であれば差分がないことになります。

条件付き書式を使って差があるときに背景色を変更する方法
変更後の表に条件付き書式を使って、差があるときに背景色を変更します。
G3からK14セルを選択します。G3セルが白く反転している状態とします。

ホーム(リボン)の「条件付き書式 > 新しいルール」を選択します。

「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、以下の数式を入力します。
=G3<>A3

書式ボタンを押して、「セルの書式設定」の塗りつぶしタブで赤を選択します。

OKボタンで新しい書式ルールに戻ります。

OKボタンを押すと、差分があるセルの背景色が赤くなります。

このようにはっきりわかるように書式を設定することで見落とす可能性が減ります。
注意事項
「=」「<>」などの比較演算子での比較結果はシビアに判定されます。
見た目にはわかりにくいですが、「カップ麺 」と「カップ麺」では空白文字があるなりで異なる文字列と判定されます。
また半角「AAA」と全角「AAA」も人の目にはわかりにくいですが、異なる文字となります。

差分が出たところは何が違うかをしっかり確認しましょう。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回は2つの表の違いを見つける方法を2つご紹介しましたが、この方法で「見落としが減る」「時短できる」の効果が得られると思いますので是非お試しください。
ちなみに2つの方法の使い分けですが、私はフィルタなどで差分を抽出するときはなるべく1つ目の差分表を作るようにしています。パッと差分を確認したいときは2つ目の条件付き書式を利用しているといった感じで使い分けています。
条件付き書式についてはさらっと流しましたが、使い方がわからない方は以下のページを参照してみてください。