MicrosoftからInternetExplore11(IE11)のサポートが2022年6月15日で終了するとリリースがありました。
それを受けて、各ユーザはブラウザーの乗り換えを行う必要が出てきました。
ですが、日本では社内システムをInternetExploreを前提として作成されてるものが多く、おいそれとブラウザーの変更することはできません。(ActiveX、VBScriptなどはIEでしか動作しないので、プログラムの置き換えは大変なんです。)
そんな人たちのための救済手段が「EdgeのIEモード」です。
今回はその設定方法と使用方法をご紹介します。
また、2021年8月時点で判明しているEdge IEモードのサポート期限についてもご紹介します。
※画像・操作手順は2022年4月に更新しています。
EdgeのIEモード設定方法
以下の5ステップで簡単に設定ができます。
- 右上の「…」をクリックする
- 「設定」をクリックする
- 設定ページの「既定のブラウザー」をクリックする
- 「Internet Explorer モードでサイトの再読み込みを許可」を「許可」に変更する
- 「再起動」ボタンをクリックする
以下の画像を参考にしてください。
(Edgeの設定ページを開く)
(設定ページ)
既定のブラウザーで「Internet Explorer モードのサイトの再読み込みを許可」が表示されていない場合、ActiveDirectoryのグループポリシー設定もしくはレジストリの変更で有効化する必要があります。
会社や学校などで利用する場合は、それぞれ方針があるのでActiveDirectoryの管理者さんにお問い合わせいただくことをお勧めします。
きっと管理者さんが設定してくれます。(たぶん)
EdgeのIEモード使用方法
現在開いているページをIEモードで再読み込みする手順を解説します。
- IEで表示したいサイトを表示します
- 右上の「…」をクリックする
- 「Internet Explorer モードで再度読み込みする」をクリックする
IEモードで表示されるとアドレスバーのアイコンがIEに変わり、ブラウザーの上部にメッセージが表示されます。
IEモードを終了したい場合は「終了」ボタンを押します。
■注意事項
F5や更新ボタンをクリックしてもIEモードは継続されますが、アドレスバーのURLを選択してEnterキーを押下するとIEモードが解除されます。
■補足
ActiveDirectoryのグループポリシーを使って、対象URLをEdgeで開く際に自動でIEモードで表示させる方法もございます。
AD配下のユーザはIEモードで開くURLを意識する必要がなく、対象URLを一元管理できるのでお勧めです。
ただし、ActiveDirectoryの管理者が設定する必要があるため、管理者へお問い合わせください。
Edge IEモードのサポート期限
ひとまずIE11のサポート切れはEdgeのIEモードで回避できますが、このIEはいつまで使えるのか気になるところです。
こちら公式に「いつまで」と決まっていませんが少なくとも2029年まではサポートされる予定です。
Windowsのブログで以下の記載があります。
Microsoft Edge の Internet Explorer モードは、少なくとも 2029 年まではサポートする予定です。
Microsoft Windows blog 「Internet Explorer は Microsoft Edge へ – Windows 10 の Internet Explorer 11 デスクトップアプリは 2022 年 6 月 15 日にサポート終了」より
IE モードのサポートは、これまでのポリシーステートメントに従い、Internet Explorer ブラウザアプリケーションのサポート期間と同じです。IE モードは、インストールされた製品 (Windows OS) のライフサイクルポリシーに従い、少なくとも 2029 年までサポートされます。
Microsoft Windows blog 「Internet Explorer 11 デスクトップ アプリケーションのサポート終了 – 発表に関連する FAQ」より
あくまで予定ですがMicrsoftの発言であるので、今のところはそのつもりのようです。
まとめ
IE11のサポート終了のニュースは2021年5月に流れましたが、私の職場では結構ざわつきました。
サポートが切れる前にEdgeのIEモードを利用できるように準備しましょう。
ちなみにMicrosoftとしては基本は「Edge」を利用することを推奨しています。
セキュリティ面ではIEより強固であることが理由の1つです。
IEモードでは「Edge」の強固なセキュリティが利用できないため、必要最低限の利用にすることをお勧めします。
何でもかんでもIEモードで表示せず、IEモードでしか表示できないページのみを対象として利用するようにしましょう。
前述のとおりEdgeのIEモードは2029年までは利用できる予定です。
それまでにはIEを前提としたシステムが対応できているといいですが、きっと2028年にまた大騒ぎしそうですね。
そうやって世界は回っています(笑)
以上、参考になったらうれしいです。
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