WORKDAY関数
土日と祝日を含めず指定した日数の前もしくは後の日付を算出するのがWORKDAY関数です。
WORKDAY(開始日,日数,祭日)
開始日から起算して日数で指定した日数だけ前あるいは後の日付に対応するシリアル値を計算します。
Excel 関数の挿入
通常は日付に整数を足し引きすると何日前、何日後が求められますが会社でよく使うのは「営業日」という考え方なので単純に日数を足し引きしただけでは使い勝手が悪いです。
例えば、ある仕事が3日分働けば完了するとします。
今日が金曜日だった場合、土日を除いて金・月・火の3日間が必要です。
完了予定日は翌週の火曜日となります。
ただ、毎回完了予定日を自分で数えて予定を組むのは量が多いと大変です。
そんな時にWORKDAY関数を使うと土日、祝日(自分で指定)を抜かして日数計算をしてくれるように計算式を設定しておくことができるので、スケジュールを作成するときに非常に便利です。
引数には以下が使用できます。
引数 | 内容 |
---|---|
開始日 | 起点となる日付を指定します |
日数 | 週末、あるいは祭日を除く日数を指定します |
祭日 | 省略可能:国民の祝日などの日数を計算に入れないため対応する日付のシリアル値を指定します |
祭日は省略可能で、省略した場合は「土日だけ」日数計算から外します。
WORKDAY関数の使用例
以下のTODOリストの日数と開始予定日を元にして終了予定日を計算していきます。
日数は開始予定日を含む日数のため、何日後を求める場合は日数から1日減らしたに数で計算します。
ちなみに2020年7月のカレンダーは以下となっています。
土日のみ除いて開始日から指定に日数後の日付を算出する
開始予定日の「7/14(火)」から「土日を除く4日後(日数-1)」を算出する場合は以下の計算式となります。
=WORKDAY(E4,D4-1) ※第3引数は省略します
結果は「2020/7/20」が終了日に設定されます。
この計算式では第3引数を省略しているため、祝日は考慮されていません。
5行目の開始予定日に「2020/7/21」を設定し、F4セルをF5セルにコピーしてみましょう。
祝日となる「2020/7/23」が設定されてしまいました。
土日と祝日を除いて開始日から指定に日数後の日付を算出する
では祝日を第3引数に設定してみましょう。
その前に祭日を指定する場合はリストを作って名前を定義しておくと便利です。
日数計算から除外したい日付をリストに登録します。国民の休日に限らず、会社や学校の休みの日を登録したりして用途に応じてカスタマイズしてください。
では以下のF2セルに開始予定日「2020/7/21」から土日と休日を除いた2日後(日数-1)を求めましょう。
以下の計算式を入力します。
=WORKDAY(E5,D5-1,休日)
結果は「2020/7/27」と表示されています。
カレンダーで検証してみましょう。
7/23から7/26が祝日と土日の4連休となるため7/27が2営業日後となります。
まとめ
このようにWORKDAY関数は土日休みの場合は今回説明した内容で使用できますが、土日が休みじゃないパターンは残念ながら利用できません。
土日以外を週末として算出したい場合はWOKDAY.INTL関数を使います。以下のページをご参照ください。
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興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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