Excel2016
複合グラフ(2軸)とは
以下のように棒グラフと折れ線グラフが1つになった複合グラフを作成する方法をご紹介します。
はじめて2軸のグラフを見たときには、「これってどうやってやるんだろう」って考えてしまい説明している人の話があまり入ってこなかったことを覚えています。
個人的にはそのくらいインパクトがありました。
こちらの棒グラフは左側のデータ幅(0-1400を200間隔で表示)、折れ線グラフは右側のデータ幅(0-25を5間隔で表示)しています。
このグラフは2軸を使っています。
種類 | 軸 |
---|---|
データ1 | 左側の「0~1400」を使用 |
データ2 | 右側の「0~25」を使用 |
1軸で棒グラフと折れ線グラフにすることもできますが、上記グラフと同じデータで実施すると以下のようになってしまいます。
データ幅の異なる2種類のデータを1つのグラフで表示するとデータ幅が小さいほうがうまく表示されません。上記の例のようにデータ2は折れ線グラフですがグラフ下部で単なる横線となってしまっています。
全く違うデータ幅の場合は複合グラフ(2軸)を使用することをお勧めします。
複合グラフ(2軸)の作成方法
以下の表を使って複合グラフ(2軸)を作成していきます。
降水量と気温(2種類)を使用します。
降水量は「15.0~529.0」、気温は「5.6~32.8」とそれぞれデータ幅が大きく異なるため2軸を使用することが望ましい表となります。
ではグラフを作っていきましょう。
表の一部A4セルを選択します。
挿入タブのグラフにある「組み合わせ」のプルダウンから「集合縦棒-第2軸の折れ線」を選択します。
以下のグラフが表示されます。
縦軸のデータ幅が異なる軸が左右に表示されます。
ただしこのデータでは「気温(平均)」が1軸目の棒グラフとなっていますが、本来は2軸目の折れ線グラフにしたいです。
そこで「気温(平均)」を2軸目の折れ線グラフに変更していきます。
グラフを右クリックして右クリックメニューから「グラフの種類の変更」を選択します。
グラフの種類の変更画面が表示されます。
データ系列に使用するグラフの種類と軸を選択するところの「気温(平均)」が集合縦棒かつ第2軸のチェックが外れています。
「気温(平均)」のグラフの種類を「折れ線グラフ」、第2軸のチェックをオンにします。
OKボタンを押します。
気温(平均)が折れ線グラフに変更され、2軸目(右)を使用したグラフになりました。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
今回はみなさんお馴染みの降水量と気温で2軸の複合グラフをご紹介しました。
データを使って表現する際に因果関係のある2つのデータを1つの表に表現することでデータの信頼性が高まります。
1つのデータだけを提示された場合はその数字になった原因がつかめないことが多々あります。
例えば売上の棒グラフでは「売上が上がった」ことはわかるが原因がわかりません。
そんな時に売上が上がった要因となった店舗数の推移を2軸目の折れ線グラフとすることで、店舗数が増えたから売上もそれに応じて増えたことがわかります。
このような2つのデータ幅でグラフを表現したいときに今回の複合グラフ(2軸)を使用してみてください。あなたの資料が質の高いものになります。
以上、参考になったらうれしいです。
もっとエクセルを使いこなしたい人にお勧めの本は以下です。
具体的なケースを例示しながら解説してくれているのでとても分かりやすいです。
まさに「最強の教科書」となる1冊です。
興味のある方は是非ご覧になってみてください。
コメント