Excel2016使用
HYPERLINK関数
別シートへジャンプ、別ファイル起動、ブラウザを起動して指定したURLを表示など様々なリンクを作成できるのがHYPERLINK関数です。
HYPERLINK関数で別のファイルを開いたり、指定の箇所へジャンプしたりすることでパソコン作業においてファイルを探す手間がなくなりので、時短につながるお勧めの関数です。
HYPERLINK(リンク先, 別名)
ハードディスク、ネットワークサーバ、またはインターネット上に格納されているドキュメントを開くために、ショートカットまたはジャンプを作成します。
Excel 関数の挿入
引数には以下が使用できます。
引数 | 内容 |
---|---|
リンク先 | ドキュメントを開くためのパスおよびファイル名、ハードディスクの位置、UNCアドレス、またはURLパスを指定します |
別名 | 省略可能 セルに表示する文字列または数値を指定します。 |
リンク先に指定できるのは以下の5種類あります。
右クリックメニューの「リンク」でも同様のことが実現できますが、数が多い場合は一つ一つ設定するのが大変になります。

HYPERLINK関数で指定するとリンク先を別セルに入力することでコピー&ペーストすることができるので数が多くても素早く対応ができるのでお勧めです。
HYPERLINK関数の使用例
以下の表を使用して5種類のリンクを作成します。
※それぞれのリンク先指定方法については後述します。

C4セルに以下の計算式を入力します。
=HYPERLINK(B4,”■”)
- リンク先:B4、
- 別名 :”■”

C4セルの内容をC5からC8セルにコピーします。

それでは1つ1つ指定方法と動作を確認していきます。
同シート内のセル
同じシート内のセルを指定する場合は引数:リンク先に以下を指定します。
”#”+セル位置
例では”#F3″となっているためF3セルへのリンクとなります。

C4セルのリンクをクリックします。

F3セルにジャンプしました。
別シートのセル
別シートのセルを指定する場合は引数:リンク先に以下を指定します。
”#”+’シート名’!+セル位置
シート名はシングルクォーテーションで囲い、セル位置との間に”!”(ビックリマーク)を指定します。

例では”#’Sheet2′!A1″となっているため、Sheet2シートのA1セルへのリンクとなります。
C5セルのリンクをクリックします。

別ファイル
別ファイルのセルを指定する場合は引数:リンク先に以下を指定します。
ファイルのパス(絶対パス、相対パス、UNCアドレスのいずれでも可)
※UNCアドレスとはファイルサーバなどネットワーク経由でファイルへアクセスする場合に使用するアドレスとなります。

例では”C:\temp\A0001.xlsx”となっているため、以下の対象ファイルが起動します。

C6セルのリンクをクリックします。

A0001.xlsxが起動しました。
ファイルが存在しない場合はエラーとなります。

C6セルのリンクをクリックします。

URL
URLを指定する場合は引数:リンク先に以下を指定します。
URL(http://… 、https://…)

例では”https://cocottibloc.com”となっているため、Webブラウザが起動し指定されたURLが表示されます。
C7セルのリンクをクリックします。

Webブラウザが起動され、指定されたURLのページが表示されます。
メール
メールアドレスからメーラーを起動するため、計算式を以下のように変更します。
=HYPERLINK(“mailto:” & B8,”■”)
B8セルの前に「mailto:」の文字列を追加します。

C8セルのリンクをクリックします。

メーラーが起動し宛先にB8セルのメールアドレスが指定されています。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
HYPERLINK関数でリンクを作成することでExcelファイルを使用する人の利便性が向上します。
自分で使う場合もそうですが、人に使ってもらう場合にHYPERLINKを設定しておいてあげると喜ばれると思います。是非使ってみてください。
もっとエクセルを使いこなしたい人にお勧めの本は以下です。
具体的なケースを例示しながら解説してくれているのでとても分かりやすいです。
まさに「最強の教科書」となる1冊です。
興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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