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Excel IFS関数 複数条件から最初に合致する条件の値を返す

IFS関数の使い方 Excel関数(基本)
IFS関数の使い方
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IFS関数

複数条件を指定して最初に合致した条件に対応する値を返すのがIFS関数です。
IF関数に似ていますが複数の条件・戻り値を指定できるのが特徴です。

※Office365のExcelにて使用できる関数となります。

実はIF関数のネストでも実現できますが、IF関数のネストは可読性が下がるのが難点です。
複数条件を指定する場合はIFS関数のほうが可読性が上がりメンテナンスしやすくなるため、IFS関数を使用する方がおすすめです。

IFS(論理式1,値が真の場合1,論理式2,値が真の場合2,…)

1つ以上の条件が満たされるかどうかを確認し、最初の真条件に対応する値を返します

Excel 関数の挿入

引数には以下が使用できます。

引数内容
論理式1真または偽と計算できる値または式
値が真の場合1論理式が真の場合に返される値です
論理式2真または偽と計算できる値または式
値が真の場合2論理式が真の場合に返される値です

「論理式」「値が真の場合」を1つのセットにして127セット指定できます。

複数の条件に一つも合致しない場合は「#N/A」となるため、条件の抜け漏れのないようにしましょう。

IF関数の偽(FALSE)の指定と同様にどの条件にも合致しない場合として最後のセットに論理式「TRUE」と対応する「値が真の場合」を設定するのをお勧めします。

複数の条件を指定する方法としてはIF関数のネストがありますが、IF関数のネストを使うと可読性が下がるため、IFS関数が利用できる場合はなるべくIFS関数を利用しましょう。

IFS関数の使用例

表の評価(C列)にABCDEの5段階評価を付けます。

成績表

以下の条件に従いAからEの5段階評価を付けます。

条件評価
90点以上A
80点以上B
60点以上C
40点以上D
20点以上E

C3セルに入れる計算式は以下となります。

=IFS(B3>=90,”A”,B3>=80,”B”,B3>=60,”C”,B3>=40,”D”,B3>=20,”E”)

C3セルの入力内容

結果は以下となります。

計算式の結果

C3セルの内容をC4からC8セルにコピーします。

C4からC8にコピーした結果

この条件では19点以下の指定がないためC8セルまでコピーすると「#N/A」が表示されます。

点数の幅が「0から100」とすると、5つの条件では19点以下は合致する条件が存在しません。

対処方法は「19点以下の条件を追加する」もしくは「どの条件にも合致しない場合の条件を指定する」のいずれかとなります。

今回はどの条件にも合致しない場合の条件を指定します。

=IFS(B8>=90,”A”,B8>=80,”B”,B8>=60,”C”,B8>=40,”D”,B8>=20,”E”,TRUE,”F”)

最後の条件を「TRUE」とすることで必ず条件が満たされることになり、この例ではどれにも合致しない場合は”F”を返すことになります。

どの条件にも合致しない場合

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

今回はIFS関数をご説明しました。

基本はIF関数のネストと同じですが、どの条件にも合致しない場合に「#N/A」となってしまう点にご注意ください。

IF関数のネストに比べて見た目がすっきりしているのでOffice365環境で利用できる方は是非ご利用ください。

Excelをもっと勉強したい方にお勧めの本です。
興味のある方はご覧になってみてください。

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