本稿では投資に関する話題がありますが投資を推奨するものではございません。
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インデックス投資(その1)
最近人気のインデックス投資について解説します。
私は、あまり手間暇かけずに、毎月コツコツ投資して、長期的に見て平均年5%程度のリターンが期待できるインデックス投資が自分に向いていると思ったので、実際に投資しています。
もちろん向き不向きはありますが、あなたにも向いているかもしれません。
「インデックス投資って名前は聞いたことあるけど、実はよくわかってないんだよね。」
という方は是非ご覧になってみてください。
そんなインデックス投資を3回に分けてじっくり解説していきます。
- (その1)インデックス投資の説明と人気の理由を解説
- (その2)メリット/デメリットについて解説
- (その3)投資信託を探すポイント
3回の解説をご確認のうえで「インデックス投資」が自分に向いているかどうかを考えていただければと思います。
それでは解説していきます。
インデックス投資とは
インデックス投資を一言でいうと
「日経平均やNYダウなどの株価指数(インデックス)に連動した金融商品に投資をすること」
となります。
そもそも株価指数(インデックス)とは、相場全体の動向がわかるように一定の計算方法で数値化したものです。
ニュースでよく耳にする「日経平均」「TOPIX」「NYダウ」というのが株価指数です。
株価指数 | 説明 |
---|---|
日経平均 | ・日経新聞社が東証一部から選定した225社で計算した株価指数 |
TOPIX | ・読み方は「トピックス」 ・東証一部上場企業すべてを対象に計算して数値化した株価指数 |
NYダウ | ・「ダウ工業株30種平均」が正式名称 ・米国の株式市場の値動きを示す株価指数 |
このような株価指数はたくさんあります。
そして株価指数に連動した金融商品(投資信託・ETF)がたくさんあります。
インデックス投資とは、株価指数に連動した金融商品に投資していく投資方法となります。
株式運用としては「パッシブ運用」となります。
反対の株式運用は値上がりが期待できる銘柄に投資をしていく「アクティブ運用」となります。
こちらは個別株を購入したり、アクティブ運用の投資信託(ファンド)に投資をしていくスタイルとなります。
より積極的に利益を狙いにいく投資なので、一般的な投資というイメージに近いかもしれませんね。
この「パッシブ運用」「アクティブ運用」の言葉は投資信託(ファンド)を選ぶときにも用語として登場するので、覚えておくとよいかと思います。
インデックス投資 人気の理由
それではなぜ「インデックス投資」が人気があって、いろんな人が良いと考えているのか?
そこには銀行や窓口販売する証券会社にとって「不都合な真実」がその理由の一つと考えています。
それは「アクティブファンドの70%から80%はインデックスファンドに勝てない」という事実です。
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社のSPIVAというサイトに、各アクティブファンドのパフォーマンスがS&Pが算出している株価指数と比べて上回っている比率、下回って入り比率を表示しています。
※S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社は大人気のインデックス「S&P500」を提供している会社です。
過去5年間の各国向けのS&P株価指数と各国のファンドのパフォーマンスを比較した結果が以下となります。(2021年7月7日時点)
国 | 指数 | 下回っている比率 | 上回っている比率 |
---|---|---|---|
アメリカ | S&P500 | 75.27% | 24.73% |
カナダ | S&P/TSX Composite | 98.63% | 1.37% |
メキシコ | S&P/BMV IRT | 80.00% | 20.00% |
ブラジル | S&P Brazil BMI | 86.27% | 13.73% |
チリ | S&P Chile BMI | 95.24% | 4.76% |
ヨーロッパ | S&P Europe 350 | 75.17% | 24.83% |
南アフリカ | S&P South Africa DSW Capped | 60.00% | 40.00% |
インド | S&P BSE 100 | 87.95% | 12.05% |
日本 | S&P/TOPIX 150 | 69.53% | 30.47% |
オーストラリア | S&P/ASX 200 | 81.70% | 18.30% |
参考:SIPVA
ほとんどのアクティブファンドがS&Pのインデックスを下回っています。
もちろん上回っている優秀なファンドはちゃんとあります。
ただし、上回るファンドを見つけることも大変ですが、そのファンドが勝ち続けることも難しく、基本的にアクティブファンドは長期保有には不向きで、短期的に利益を確定していく必要があります。
初心者にはちょっと難しいですね。
インデックスファンドは大きなリターンは期待できなくても、長期に渡って他の大半のファンドより上回る可能性が高いといえます。
アクティブファンドに比べて、インデックスファンドは長期保有に向いているといえます。
いわゆる「バイ アンド ホールド」です。
30年以上の長期保有の場合は複利の力が有効に働き味方してくれます。
S&P500は平均で年利7~9%くらいと言われています。
一見地味に見えますが仮に年利7.2%として考えたとき、「72の法則」を使って計算すると30年で約3倍に増える計算です。
100万円が300万に増えます。
元金が増えれば増えるほど大きなリターンとなっていきます。
※72の法則については「【お金の基礎知識】お金が2倍になる期間が計算できる「72の法則」」で解説しています。
インデックス投資は、あまりアレコレ考えなくても優秀なインデックスに連動した商品を買って長期間持っているだけで安定したリターンが得られる投資手法です。
インデックス投資を始める方法は簡単3ステップです。
- 証券会社に口座開設(楽天証券、SBI証券がおすすめです)
- 投資するインデックス商品を選定
- 購入する(または積立設定する)
インデックス商品を選んで、コツコツと積み立てて、長期保有するだけで、複利の力も味方につけてお金を増やすことが期待できるため、だれでも簡単に再現できることができます。
これがインデックス投資の人気の理由です。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
今回は「その1」としてインデックス投資の説明と人気の理由を解説いたしました。
いかがでしょうか?
きっとここまで読んでいただけた方は興味がわいてきたのではないでしょうか?
そして以下の疑問がわいてきている方もいるかと思います。
「いいことばかりじゃないでしょ?」
「どんなインデックス商品がいいの?」
そこで「その2」ではもう少し深堀したメリット/デメリットをご紹介します。
興味のある方はぜひご覧になってみてください。
以上、参考になったらうれしいです。
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