便利な貼り付け4種類
Excel使用中に頻繁に行うコピー&ペーストですが、普通にコピペすると罫線や背景色が一緒に貼り付けられたりして逆に手間がかかるといったことはないでしょうか?
そんな時は貼り付けするときに貼り付け方法を選ぶだけで解決できるのでその方法をご紹介します。
たくさんの貼り付け方法がありますが、今回は特に便利な以下の4種類をご紹介します。
- 値貼り付け
- 数式貼り付け
- 書式貼り付け
- リンクされた図 ※カメラ機能
コピーしたものをどこに貼り付けるかによって正しく使い分けすることで、余計なものがコピーされなくなります。
リンクされた図は他のシートにある表などを画像として表示させることができ、元のシートを編集すると画像も更新されるとても便利な機能となります。(昔はカメラ機能って呼んでました)
ではこの4種類を1つずつご紹介します。
値貼り付け
値貼り付けはコピーしたセルの文字だけを貼り付ける機能となります。
以下のいずれかの場合に有効です。
- 数式の結果として表示されている値だけ使用したい場合
- 貼り付け先のセルの書式(罫線や背景色など)を変更したくない場合
使用例
数式の入力・書式設定されたF15セルをコピーします。

別シートの以下B3セルに値貼り付けします。

普通に貼り付けしてしまうと数式が貼り付けられ、背景色も貼り付けてしまいます。

貼り付け結果は以下です。

計算式が相対参照でエラーとなっていますがSUM関数が貼り付けられています。
また、背景色も青くなっています。
このような場合は貼り付け先の書式を変更せずにコピー元の計算結果値を貼り付けるのが「値貼り付け」となります。
ではやってみましょう。
B3セルを右クリックして右クリックメニューから値貼り付けを選択します。

貼り付け結果は以下です。

値貼り付けは本当によく利用します。ご存じなかった方はぜひ利用してみてください。
数式貼り付け
数式貼り付けはコピーしたセルの数式だけを貼り付ける機能です。
以下の場合に有効です。
- 貼り付け先のセルの書式(罫線や背景色など)を変更したくない場合
使用例
以下の「店舗別売上表」の売上合計にC18セルだけ数式が設定されている状態です。
C18セルの数式をC19からC21に貼り付けます。

このまま貼り付けるとC19セルとC21セルの背景色が消えてしまうため「数式貼り付け」を利用します。
ではC18セルをコピーして右クリックし、右クリックメニューの数式貼り付けを選択します。

結果が以下となります。

こちらも値貼り付け同様によく利用します。ぜひ使ってみてください。
書式貼り付け
書式貼り付けはコピーしたセルの書式だけを貼り付ける機能です。
以下の場合に有効です。
- 貼り付け先のセルの入力値を変更したくない場合
値貼り付け、数式貼り付けとは逆でこちらは書式だけ貼り付けたい場合となります。
使用例
以下の「店舗別売上表」の17行目のヘッダーを「店舗商品別売上表」の2行目のヘッダーと同じ書式にしてみましょう。
A2セルをコピーしてA17からC17を選択して右クリックします。
右クリックメニューから書式貼り付けを選択します。

貼り付け結果は以下となります。

リンクされた図
4つ目は「リンクされた図」となります。
こちらは上記3つとは少し趣が異なります。
別シートの内容を図(画像)として貼り付けることができ、元シートの内容を変更すると図も同様に変更されます。
似たような貼り付けとして「図」貼り付けがありますがこちらは元シートの内容を変更しても反映されません。
使用例
「リンクされた図」と「図」の2つの貼り付けの違いを確認するために「店舗別売上表」を売上サマリにそれぞれ貼り付けます。

貼り付け方法は右クリックメニューの「図」「リンクされた図」を選択します。

貼り付け後は見た目は同じです。

では元のシートの「店舗別売上表」を変更してみましょう。

貼り付け後の売上サマリを再確認します。

「リンクされた図」のほうだけ反映されています。
この例のように貼り付け先のセルの大きさに左右されずに表を使えるので1枚物の報告資料によく利用されています。
この機能を使うと資料のスペースに合わせて表を配置できるため非常に便利に使えます。是非利用してみてください。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
貼り付け方法は他にもありますがこの4種類を利用している人を良く見かけるのでご紹介いたしました。
ご存じなかった方は是非利用してみてください。
貼り付け後の手直しがなくなるので時短になると思います。
Excelをもっと勉強したい方にお勧めの本です。
興味のある方はご覧になってみてください。
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