Excel2016
VLOOKUP関数
VLOOKUP関数は指定した範囲から検索値と一致する行の値を取得する関数です。
例えば商品コードからVLOOKUP関数を使って商品名を取得することができます。
商品名を自動で表示させることで入力ミスを防止することができるなどのメリットがあるので是非皆さん使いこなせるようになりましょう。
VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)
指定された範囲の1列目で特定の値を検索し、指定した列と同じ行にある値を返します。テーブルは昇順に並べておく必要があります。
Excel 関数の挿入 より
引数 | 内容 |
---|---|
検索値 | 指定された範囲の1列目(左端列)で検索する値を指定する |
範囲 | 1列目が検索対象となるセル範囲を指定する |
列番号 | セル範囲の列番号を指定します。 指定されたセル範囲からここで指定した列が返却されます。 |
検索方法 | 完全一致(FALSE)か近似値(TRUE)のいずれかを指定する ※省略するとTRUEとなる |
初心者の方はこの書き方ではちょっと難しいかもしれないのでイメージ図を作りましたのでご覧ください。

上記イメージでは②範囲の左端列(1列目)から①検索値”BBB”を④検索方法”完全一致(FALSE)”で検索します。検索した行の列番号”3″の値を取得します。
それではExcel上でどのように取得されるかを見てみましょう。
完全一致(FALSE)による検索
例1 検索値が対象セル範囲の左端列に存在する場合


指定した検索値、列番号が交差するセルの値が表示されます。
例2 検索値が対象セル範囲の左端列に存在しない場合

完全一致(FALSE)を指定している場合はエラー(#N/A)となります。

エラー(#N/A)を表示させないようにする方法としてはIFERROR関数を組み合わせてエラーが起きたときの動作を指定する方法があります。


今回の例ではエラー時に””(空白)にするように指定していますが、”ERR:商品マスタに存在しません”などのメッセージにすることもできます。
近似値(TRUE)による検索
例1 検索値が対象セル範囲の左端列に存在しない場合


このように全く異なる行から取得されるため近似値を指定する場合はこのことを認識したうえでご利用ください。(あまりお勧めできませんが)
なお第4引数「検索方法」は省略すると「近似値(TRUE)」として扱われるためご注意ください。
注意事項
VLOOKUP関数の注意事項として以下があります。
- 左端列が重複している場合は範囲の上にある方が最初に検索されます。
- ①検索値と②範囲の左端列(1列目)は同じ属性ではない場合、検索されないことがあります。文字列の”1″と数値の1は不一致となります。
- ④検索方法の近似値(TRUE)はExcelが自動で似ていると判別するため一致しない場合の動作が保証されません。
- ④検索方法の近似値(TRUE)の場合、②範囲の左端列(1列目)は昇順にソート(並んでいる)されていることが必要となります。
- 引数「④検索方法」は省略可能で省略した場合は近似値(TRUE)として扱われます。
思った通りにVLOOKUP関数が動作しない場合は上記4点を見直してみてください。
個人的には④検索方法の近似値(TRUE)はお勧めできません。あまり用途が思いつかないこともありますが、似ているものは欲しいものとは違うのでたいていの場合は混乱をまねきます。
第4引数は完全一致(FALSE)を指定することをお勧めします。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
このVLOOKUP関数はたくさんあるExcel関数の中でも特に重要な関数です。VLOOKUP関数が使えないと「初心者なんだな」って周りから認識されてしまうほどの関数です。
またVLOOKUP関数を使いこなすことでExcelの使い方が広がります。
是非使いこなせるようになりましょう。
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