WORKDAY.INTL関数
WORKDAY関数は「土日」と「祭日」を除いて指定した日数後(前)を算出していましたが、土日以外の休日を指定できるのがWORKDAY.INTL関数です。
WORKDAY.INTL(開始日,日数,週末,祭日)
ユーザ定義の週末パラメータを使用して、指定した日数だけ前あるいは後の日付に対応するシリアル値を計算します。
Excel 関数の挿入
「土日」が定休日ではない場合にはWORKDAY関数は使用ができませんでしたが、こちらのWORKDAY.INTL関数は第3引数に指定した「週末」の値によって休日を自由に設定ができます。
引数には以下が使用できます。
引数 | 内容 |
---|---|
開始日 | 起点となる日付を指定します |
日数 | 週末、あるいは祭日を除く日数を指定します |
週末 | 省略可能:週末番号(1~17)を指定、もしくは週末の文字列(7文字の2進数)を指定します。 |
祭日 | 省略可能:国民の祝日などの日数を計算に入れないため対応する日付のシリアル値を指定します |
「週末」に指定する週末番号は以下となります。
週末番号 | 週末の曜日 | 備考 |
---|---|---|
1 | 土、日 | 省略時は”1″とみなす |
2 | 日、月 | |
3 | 月、火 | |
4 | 火、水 | |
5 | 水、木 | |
6 | 木、金 | |
7 | 金、土 | |
11 | 日 | |
12 | 月 | |
13 | 火 | |
14 | 水 | |
15 | 木 | |
16 | 金 | |
17 | 土 |
「月、木 休み」など週末番号にないパターンにも対応ができます。
2進数(0か1)の7文字で「週末の文字列」を指定します。
月曜から始まる7文字で、0は稼働日、1は非稼働日とします。
「月、木 休み」の場合は「1001000」となります。
WORKDAY.INTL関数の使用例
今回は2020/7/10(金)を起点日に以下の週末番号・週末文字列を指定した状態で3日後を求めます。
- 週末番号「1」(土日)
- 週末番号「4」(火水)
- 週末番号「17」(土)
- 週末文字列「1100011」(月火土日)
2020年7月のカレンダーは以下となります。

今回は引数「週末」の値によって計算結果が変わるのを確認するため休日は挟まないようにしています。
以下の表を使って引数「週末」の値によって結果が変わるところを確認していきます。

週末番号「1」(土日)
週末番号「1」を確認します。
以下の計算式をE4セルに入力します。
=WORKDAY.INTL(C4,D4,1,休日)

計算結果は「2020/7/15」となりました。

カレンダーで確認してみましょう。

土日休みの場合は「2020/7/15」が3日後であっていますね。
週末番号「4」(火水)
週末番号「4」を確認します。
以下の計算式をE5セルに入力します。
=WORKDAY.INTL(C5,D5,4,休日)

計算結果は「2020/7/13」となりました。

カレンダーで確認してみましょう。

火水休みの場合は「2020/7/13」が3日後であっていますね。
週末番号「17」(土)
週末番号「17」を確認します。
以下の計算式をE6セルに入力します。
=WORKDAY.INTL(C6,D6,17,休日)

計算結果は「2020/7/14」となりました。

カレンダーで確認してみましょう。

土曜休みの場合は「2020/7/14」が3日後であっていますね。
週末文字列「1100011」(月火土日)
週末文字列「1100011」を確認します。
以下の計算式をE7セルに入力します。
=WORKDAY.INTL(C7,D7,“1100011”,休日)

計算結果は「2020/7/14」となりました。

カレンダーで確認してみましょう。

月火土日休みの場合は「2020/7/17」が3日後であっていますね。
まとめ
上記の使用例で引数「週末」の違いで計算結果が変わっているのがわかってもらえたと思います。
今回は休日を使った例はご紹介していませんが、休日の指定方法や動作内容はWORKDAY関数と同じとなりますので以下のページをご参照ください。

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