Excel2016使用
時間の計算
Excelでは時間の計算が足し算と引き算を使って簡単にできます。
SUM関数で時間を合計することもできます。
また、合計した結果が24時間を超えた場合は0時にリセットされて表示されることがあります。
「24:00」は「0:00」と表示されます。
これを「24:00」と表示するためには対応する表示形式に変更する必要があります。
その表示形式も解説いたします。
このページをご覧になると「時間計算方法(時間差、足し算)」と「24時間を超えた時間の表示方法」が理解できます。
今回は時間計算を必要とする勤務表をイメージして以下の3点について説明します。
- 時間差の計算(引き算)を使って1日の勤務時間を計算する
- 1週間の勤務時間を時間の足し算で計算する(24時間を超えた時間表示)
- 1か月の勤務時間をSUM関数を使って計算する

それでは1つ1つ確認していきましょう。
時間差の計算(引き算)を使って1日の勤務時間を計算する
では6/1の勤務時間を算出します。
勤務時間の算出は「終了時間-開始時間-休憩時間」で算出できます。
F2セルに以下の式を入力します。
=D2-C2-E2

計算した結果は以下となります。

ただの引き算で時間差が計算できました。同じ計算式を6/30までコピーします。

注意事項
開始時間から終了時間を引くと「#####」になるのでご注意ください。

1週間の稼働時間を時間の足し算で計算する(24時間を超えた時間表示)
では月曜から金曜日までの勤務時間を足し算で求めます。
G6セルに以下の計算式を入力します。
=F2+F3+F4+F5+F6

結果は以下となります。

5日分の勤務時間を合計したのになぜか「14:45」と計算されてしまいます。
これは表示形式によって24時間を超えると0時から再計算されるため発生しています。
本来なら「7:45」を5回足すと「38:45」となるはずですが、24時間でリセットされているので「14:45」となっています。
これを解決する方法は24時間以上の時間を表示できる表示形式に変更します。
G6セルを選択した状態で「セルの書式設定」(Ctr + 1)を開きます。
ユーザ定義の種類で「h:mm」を「[h]:mm」に変更します。
![[h]:mmに変更します。](https://cocottiblog.com/wp-content/uploads/2020/06/2020-06-09_22h31_39-1-800x522.jpg)
表示形式を変えた結果以下の表示となります。

これで月曜から金曜の勤務時間合計が正しく求められました。
1か月の稼働時間をSUM関数を使って計算する
1か月分の勤務時間合計を算出します。
先ほどのように1つ1つ足し算でも良いですが30日分を足すのは大変なので、SUM関数を使って1か月の勤務時間合計を求めます。
F32セルで以下の計算式を入力します。
=SUM(F2:F31)

計算結果が以下となります。

先ほどと同様に表示形式を「[h]:mm」に変更します。

表示形式を変更した結果は以下となります。

1か月分の勤務時間合計は170:30となりました。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
今回は時間計算として、時間差の計算、時間の足し算(SUM関数)を行いました。
色んな局面で時間計算を使用することがあると思いますが、基本は時間同士の足し算と引き算で算出できること、さらにSUM関数を使って合計時間を算出できることがご理解いただけたかと思います。
時間計算の際に表示形式を「[h]:mm」に変更することを忘れないようにしてください。
Excelをもっと勉強したい方にお勧めの本です。
興味のある方はご覧になってみてください。
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